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語り場

ネタバレなものや140字で語りきれないものを不定期に吐き出す場所です。 出来た小説について語ったりもする。
2024
11,23

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2010
07,04
 
まさかの 日記 一ヶ月以上 放置だよ!

すみませんものぐさなものでついったーで全て満足して放置してしまいました。
作品はちみちみ上げていましたが、どうも時間が作れなくて……
まあ、理由は基本的にラプソディアのせいだと思いますが。

はい、ここ一ヶ月間ぐらい何をしていたかというと、最近一週間ぐらいはおとなしくテスト勉強してましたがその前はラプソディアにPC使う分の時間捧げてました。いっそ貢いでました。
だってほら、群島祭りあるじゃない(もう始まってます! おめでとう!)。夏といえば群島じゃない。
毎日キリル様に会いたいがために本当に必至でした私。テスト終わったら再開するんだ、ちょうどよんとスノウを仲間に入れたばっかりだし。
これからはある程度こちらにも時間を避けるといい、な……?

努力します。

ええっと、でテストがあと三日間ぐらい残っているわけですが7月3日はナナミの日! っていうのを聞いて黙っていられなくなって、ついSS書いた馬鹿野郎がいます。
完全に一時間クオリティだけどね! というか間に合わなかったけどね!
突っ込みどころは満載過ぎると思いますが、切羽詰った中なので許してください。
というか今度は今日はナッシュの日らしいぜ! 死亡フラグがびんびんに立ちそうな気配です。
くそ、なんで私はこんな時期にテスト勉強なんかしなきゃならないんだ……!

拍手、ありがとうございます。ずっと励まされてました。
これからも更新は不定期になりそうですが、どうぞよろしくお願いします。

拍手[0回]



「私はいつでも、どんなときでもトキワの味方だからねっ!」
今でも時折、思い出す風景がある。
何気ない会話の端々で、繰り返し繰り返し彼女が言っていた言葉。
とある昼下がり、明るい日差しの下。
決して暮らしは楽ではなかったけれど、そのころの自分は財や身分よりももっと大切なものを持っていた。
草の上に寝転がって、耳元でくすくすと笑い声がする。
「羨ましいね、トキワ。そこまで大事に思われて」
「もっちろん、私はいつでもジョウイの味方でもあるんだから、困ったことがあったらいつでもこのナナミお姉ちゃんにどーんと任せなさい!」
すると隣に転がった親友は、少し困った顔になって。
戸惑う彼を二人して笑うと、しまいにはつられたように彼も笑いだした。
あんまりにも幸せで、だからこそ、僕は冗談で口の端にその問いを乗せた。
もし僕とジョウイが喧嘩をしたら、ナナミはどうするの、と。
「そんなの選べないよー。だって、トキワもジョウイも同じぐらい大事だもの」
でも、もしもの話だけど本当にそうなったら?
「だったら、お姉ちゃんがちゃんと二人を仲直りさせてあげる。そしたら全く問題ないよね!」

――明るい日の下でそう、太陽のような笑みで言い切った彼女は、本当にどちらかを選ぶこともなく。
ただ、二人して彼女のことをのぞき込んでいることだけが嬉しいとばかりに。

腕の中で消えていくあの温もりは、一生忘れることはできないだろう。





「・・・・・・その理由で、この話を断れと? 本気で言っていますか貴方は」
「本気も本気も大本気。これ以上に説得力のある理由はないと思うんだけど」
「すみませんが、何か勘違いをされていませんか。私はちゃんと説明したはずですが」
「わかってるよ、縁談を断る理由だろ?」
けろりとした顔でそう言うと、敏腕宰相は深く深くため息をついた。
「ええ、確かに間違ってはいません」
「じゃあ文句を言われる筋合いはないわけだ」
「――ですが、合ってもいません。私は最初に申し上げたはずですよ『相手方の面子を潰さないようなまっとうな理由を』と」
「十分まっとうじゃないか」
「姉のことが忘れられないから結婚ができません、と? どれだけシスコンだと思われたいんですか貴方は」
「だって事実だし」
「言われた相手のことを考えてください」
宰相はぴしゃりと言うと、少しだけ語調を弱めた。
「あなたにとって、ナナミがとても大切な存在であったという事は理解しています。ですが、対外的に見てそれでは相手の気が済まないというのはすぐにわかるでしょう。建前でもいいですから、相手も納得するようなものを考え出しておいてください」
「えー、シュウが考えてよ」
「貴方がこの書類を全部片づけたら考えないでもありません」
「ケチー」
だが、相手は全く譲る様子もないようで。
書類の山と一緒にぽつりと執務室に残された。
「わかってる、けどさ・・・・・・」
くたりと机に突っ伏す。書類は皺が寄らないように、端に寄せて。
国内の貴族たちにはある程度シュウが手を回しているから、彼らからこんな馬鹿な話は来ない。だが、近隣諸国から正式な申し込みがあったとなれば話は別だ。
彼らはきっと、この妻帯していない国王に利用価値があると見たのだろう。この国は世襲制ではないと早々に明言はしたが、国王の近親者となればそれを覆すことだってできるかもしれない。そうでなくても、先の争乱を勝利に導いた英雄が家系図に並ぶとなれば箔がつく、というものだ。
 いっそすっぱり断ってしまえば、とは思うが、まだ相手にはこちらから見ても利用価値がある。友好関係は保っておくべきだ、というシュウの主張にはおおむね賛成だ。だからこそ、ちゃんと両方の顔が立つ理由が必要なのだということも。
「さて、どうしますか・・・・・・」
 呟きながらぼんやり考えるのは、結婚について。
 しばらく離れている間にジョウイはもう経験していたのだというその行為。家族を作るということ。
だが、自分は正直に言うとこの話が持ち上がるまで考えてもみなかったことだった。
考えることを、避けていたのかもしれない。

思い出にの中ある”家族”は、どこまでも優しく暖かく。
けれど、それを新たに作ると想定するとそこで思考が止まる。
すでに失ったものが、奔流のように押し寄せてきて。
もう何年もたっている、それなのに今も尚、その傷は。

「ナナミ、きみの大切な弟はまだまだ姉離れができそうにありません」
すとん、と瞼を落として小さく呟いた。大切な姉と親友を亡くして、今は真新しいてっぺんのいすに一人。
小さな田舎町で大切な人たちと生まれ育った子供の弱音は、誰に聞かれることもなかった。

―――――――――――――――

ナナミがお姉ちゃんお姉ちゃんしている話を書こうと思った。
でも明るい話にはついぞなりませんでした。

・・・………あれぇ?
 

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暮兎とは同一人物です。
RPG・読書・海・鉱物・マグリット・児童文学などが好き。
幻水は親友とオベル一家を特にプッシュしてるが実質世界ごと好き。マイナーキャラが取り上げられていると喜ぶ。
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